子どもの頃、床に寝転がって駄々をこねたことがないだろうか。私もその一人である。
自分の気持ちをわかってほしいと主張しているのだが、だいたいは親にうまく宥められるか、やり過ぎて逆鱗に触れてしまい、とどのつまり放置される。
そういった経験を踏まえて、自分の中で折り合いをつけたり、解決策を見つけるように成長していくのかもしれない。
そうでなければ世の中は、寝転がってジタバタと、我を通すために他人の迷惑を顧みないような大人で溢れかえっているはずだ。
そんな世界は極めてさもしく異様だから、小心者の私などは逃げ出したい一心で、精一杯の駄々をこねるに違いない。